犬をなでる夢には色々な意味があります。
例えば
①自分や身近な人との関係で、心が落ち着き、安心している状態を暗示
②自分の中にある他人への優しさや、思いやりの気持ちを暗示
③疲れを癒したい、癒しを求めていることを暗示
④無意識のうちに不安や困難に対処しようとしていることを暗示
⑤自分の中にある攻撃性を抑えようとしていることを暗示
など。
一見反対に見えるような意味があるため、自分の見た夢がどれに当てはまるのかを知りたくなりますよね。
本記事では、茶色や白、黒などの色、大型・小型など犬の特徴、犬の様子や撫で方ごとに読み取れる意味を整理しています。さらに、夢主ごとに抱く「犬を撫でる」イメージによって変わる解釈の例も紹介します。
犬を撫でる夢の基本的な意味
犬を撫でる夢は、多くの人が「安心した」「優しい気持ちになった」と感じることが多いですが、夢の中の犬は単にポジティブな象徴だけではありません。一般的には信頼・友情・愛情・誠実さを示すことが多い一方、状況によっては不信・敵意・攻撃性などマイナスの象徴として現れる場合もあります。
犬は人間にとって古くから身近な存在であり、忠実さや守護を象徴しています。そこから心理学的には、犬は、人が安心感を得る対象として夢に現れることがあります。
他方、夢に登場する犬が攻撃的であったり、威嚇していたり、咬む場合は、現実での人間関係や社会的環境における警戒心や敵意の表れとして解釈される場合もあります。
「撫でる」という行為も重要です。現実世界で身体接触はオキシトシンの分泌を促し、安心感をもたらすことが知られています。
夢の中で犬を撫でることは、無意識のうちに信頼や安心、問題への対処や受容を確認しようとする心理的行動です。
攻撃的・不安定な犬を撫でる夢では、「困難や不安、敵意に対して心の中でどう向き合うか」を探る心理的プロセスとも読み取れます。
犬の特徴（色・大きさ・様子）による違い
夢に登場する犬の色は、心理状態や人間関係の象徴を理解する手がかりになります。それぞれの色の意味と理由を見ていきましょう。
茶色の犬：安定・誠実・温かさ
茶色は土や自然を連想させる色で、心理的に落ち着きや安心感を呼び起こします。茶色の犬が夢に出ると、家庭や友人など、身近な人との関係で信頼や安定を感じていることを示している場合があります。
白い犬：純粋・誠実・明るさ
白は清潔感や無垢さを象徴する色です。白い犬は、信頼や誠実さを表すとともに、素直な気持ちや明るい関係性を反映しています。夢の中で白い犬を撫でることは、心が素直で前向きな状態にあるサインとも言えます。
黒い犬：不安・影・警戒
黒は未知や不安、潜在意識の影を表す色です。黒い犬が夢に現れると、心の奥にある不安や抑圧された感情に向き合う必要があることを示す場合があります。怖さや警戒心を伴う夢なら、現実の人間関係や問題への心構えを確認しているとも解釈できます。
犬の大きさが示す心理状態
犬の大きさも、夢の意味を読み解く大切な手がかりです。
大型犬：頼れる存在・保護欲求
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大型犬は、心理学的に「安心できる存在」「守られている感覚」を象徴します。夢の中で大型犬を撫でる場合、現実でも頼れる人や信頼できる存在との関係性を意識していることを示します。また、自分自身が誰かを守りたい、サポートしたいという保護欲求の表れとも考えられます。
小型犬：繊細な愛情・身近なつながり
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小型犬は、心理的に「身近な安心感」や「繊細な愛情」を象徴します。夢に登場する小型犬は、日常生活でのちょっとした安らぎや、家族・友人など身近な人との絆を大切にしている心の状態を反映しています。小さな存在だからこそ、細やかな感情や温かさに注意を向けている心理が現れるのです。
また、犬の「様子」も重要です。
喜んでいる犬
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喜ぶ犬は、心理学的に「安全で信頼できる対象がある」と感じている状態を象徴します。夢の中で犬が楽しそうにしている場合、現実でも人間関係が円滑で安心できる環境にあることを示唆しています。
怯える、疲れている、攻撃的な犬
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犬が怯えたり疲れていたり、攻撃的な態度をとる場合、心理学的には「不安や恐怖心」「警戒感」の表れです。これは、現実の人間関係や環境での緊張、潜在的な敵意に対して心が反応していることを意味します。つまり、夢は心の警報装置として、注意や対処が必要な心理状態を映し出しているのです。
撫でることで犬が落ち着く夢
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夢の中で撫でると犬が落ち着く場合は、心理的に「問題や不安に向き合い、受け入れたり解決しようとする意識」が働いていることを示します。心理学的に、触れる行為や優しい接触は安心感を促すため、夢の中で犬を撫でて落ち着かせる行為は、無意識に自分自身や人間関係の問題を癒そうとしている動きといえます。
撫でる行為の場面や感情による違い
撫でる部位や夢主の感じ方も、意味を理解する上で重要です。
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頭を撫でる：承認・尊重・親愛の象徴。心理学的に頭部への接触は支配ではなく愛情表現であることが多く、安心感の再確認や相手への尊敬を示します。
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背中を撫でる：支え・共感・励まし。背中は負担を背負う場所であるため、相手や自分を励まそうとする心理の反映です。
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膝の上で撫でる：穏やかで安心した状態を象徴。心理的に最も近い関係性や感情の調和を示します。
さらに、撫でる際の感情も解釈の鍵になります。
心地よく感じた場合は信頼関係がうまく機能しているサインですが、恐怖や不安を感じた場合は、心理的に未解決な問題や人間関係の緊張、あるいは潜在的な敵意に向き合っている状態を示します。
このように、「撫でる」という行為は、ポジティブ・ネガティブの両面の犬の象徴と組み合わさり、心の中で安心・信頼を回復しつつ、問題や不安に対処しているプロセスとして解釈できます。
「なでる」という行為については、それが愛情表現のひとつであることから「愛情と親密さ」を象徴するほか、「安心感やなぐさめを与えること」「感謝や賞賛」「リラックスと癒し」「承認と受容」などの象徴として考えられます。
他方で、「支配とコントロール」を象徴する場合もあります。なでるという行為をするのは、自分の保護下にあったり弱い立場のものにするからです。
あなたがなでる夢をみたとき、それがプラスの感情を伴っていた場合、愛情や親密さを実感していたり、欲していたりするのかもしれません。
逆に、例えば夢の中であなたが緊張感をもってなでる行為を行っていたら、何とかして対象物を支配・コントロールしようと必死になっていることを暗示している可能性があります。
また、現実の生活の中で好きでもない人になでられて、ぞわぞわした経験があるのなら、なでる夢には嫌悪感を意味する可能性もあるでしょう。
あなたが持つ「犬を撫でる」イメージは？
夢の解釈では、一般的な象徴だけに頼るのは不十分です。重要なのは、あなたが「犬を撫でる」という行為にどのような意味を感じているかです。行為そのものは、人によってまったく違う象徴を持ち得ます。
たとえば、過去に一度も噛まれたことのなかった犬を撫でていたら急に噛まれた経験がある人にとっては、夢で犬を撫でる行為は信頼していたものからの裏切りを象徴するかもしれません。
また、両親が喧嘩するたびに怖くて犬を撫でていた経験がある人にとっては、犬を撫でる行為は周囲の人間関係が険悪になることを予測するサインとして現れる場合があります。
このように、夢の中での「撫でる行為」は、犬そのものの象徴だけでなく、あなた自身の過去の体験や感情、個人的な文脈を反映した象徴として理解することが大切です。
夢を読み解く際は、まず自分自身の記憶や感情に照らし合わせて、「犬を撫でる」という行為がどのような意味を持っているかを考えることが、最も正確な解釈への近道になります。
茶色の犬のお腹をなでる夢にはどんな意味がある？
最後に、具体例として私が見た夢とその夢の私なりの解釈について紹介します。
周囲に数人の職場の同僚がいました。
そのうち同僚の一人が私に茶色の犬を預けました。
犬種には詳しくないのですが、大きめのポメラニアンのようでした。
その犬がなついてくるので、私はお腹をなでました。
毛がふわふわしていて気持ちよく、
その犬も嬉しそうに身体を揺らして尻尾を振るので、
夢の中で「癒されるなぁ」と感じていました。
以上が私の見た夢の内容です。
この夢を見た少し前に、私はその職場で自分が役に立っていないと感じていました。
何度か仕事で他の人たちに迷惑をかけることがあり、申し訳ない気持ちと一種の疎外感を感じていました。
また、この夢を見た前日にとある少女漫画を読んでいて、
そのなかで主人公と男の子が犬がらみで仲良くなるシーンが心に残っていました。
この現状を踏まえて、私は夢からのメッセージを「職場の人たちは私を疎外しようとはしていないし、信頼してくれていること。私が仕事に対してストレスを抱えているのを知って、癒そうとしてくれていること、私が仕事のスキルをあげるのを期待して、長い目で見ていこうと思ってもらっていることを伝えようとしている」と捉えました。
この解釈では、
「犬」は「信頼」と「癒し」、
「茶色」は「木の幹」から「時間をかけること」、
「お腹」を「なでる」のは「自分が受け容れられていること」
を意味していると考えました。
まとめ
犬をなでる夢を見た場合、それがどんな意味を持っているかは一概には言えません。
一般的に言っても「犬」自体からして色々な（時には正反対の）意味を持っているからです。
それに加えて、夢を見たあなたにとって現実の生活の中で「犬」をはじめ、夢の中に出てきた物事がどのような意味合いを持っているかが、夢を解釈するのに重要な意味を持ちます。
基本的な傾向として、夢の中であなたが犬をなでることで安心感や癒しの感情を持ったのであれば安心して良い、といった意味や癒しが必要、といった意味がある可能性が高いです。
他方、夢の中であなたが怖がりながら犬をなでていたなら、周囲の人間関係に緊張感を覚えていたり、自分の感情が爆発するのではないかと不安になっている可能性があります。
以上、あなたが見た「犬をなでる夢」が持っている意味の解釈の一助となれば幸いです。
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