2024年5月、愛子さまは都内で初めての単独公務に臨まれ、国立公文書館で開催された特別展「夢みる光源氏―公文書館で平安文学ナナメ読み!―」 を鑑賞されました。
この特別展は、「夢」をテーマに、『源氏物語』やその注釈書、『枕草子』など、平安文学に関する史料約40点を展示したものです。鑑賞中、愛子さまは調査員の説明に耳を傾けながら展示をご覧になり、夢に関する記述や作品内容について発言されました。これらのやり取りから、愛子さまの理解力や知識の幅広さがうかがえる公務として注目されています。
愛子さまの「聡明さ」が注目された2024年5月の公務
愛子さまは調査員の説明を聞きながら、熱心に質問されていたとのことです。
例えば、源氏物語の江戸時代の注釈書『窺原抄(きげんしょう)』について、説明を受けた愛子さまは、「湖月抄(こげつしょう)との関わりは」と尋ねられたといいます。
実は江戸時代に『源氏物語』の注釈書として広く流布していたのは『湖月抄』で、今回展示されていた『窺原抄』とは異なるものです。
説明を担当していた調査員は、こうした愛子さまの質問を受け、古典文学に対する深い造詣に感銘を受けたと述べています。
また、『枕草子』の「うれしきもの」の章で夢にまつわる場面について説明を受けた愛子さまは、「現代でも夢占いはありますよね」「人が死ぬ夢や、自分が死ぬ夢を見たとき、よいことが起こるということもありますね」と発言されたとのことです。
さらに、『更級日記』に関する史料をご覧になった際には、「他にも夢が出てくるところがありましたね」と鋭く指摘されたとも伝えられています。
愛子さまに説明をしていた調査員は、「修士課程の大学院生以上の知識があると感じました」と語っています。
愛子さまの聡明さ―フロイトの『夢判断』も読破
この2024年5月の単独公務での発言からも、愛子さまの聡明さは十分にうかがえますが、同公務を伝えた記事の中では、さらに驚くべき事実も紹介されていました。
それは、中学生の頃に『枕草子』を学ばれた愛子さまが夢分析に関心を持たれ、フロイトの『夢判断』も読破されていたというものです。
『夢判断』は専門的で難解な書物として知られていますが、それを中学生という年齢で読み通されたことからは、強い知的好奇心と学びに対する真摯な姿勢が感じられます。
また、平安文学という日本の古典と、フロイトの精神分析という西洋の学問を、「夢」という共通のテーマで結び付けて読まれていた点も、非常に印象的です。
まとめ
愛子さまが平安文学の展示を鑑賞し、夢に関する発言をされていたこと、そして中学生の頃に『夢判断』を読破されていたという事実は、愛子さまの聡明さを如実に示すエピソードといえるでしょう。
同時に、「夢」を切り口としてさまざまな分野に関心を広げていかれる姿勢は、知的好奇心を育み、人生を豊かにするうえでのお手本となるものだと感じました。
この記事が少しでもあなたのお役に立てば幸いです。

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