夢の意味を調べようと思ったとき、インターネットには「夢の一般的な意味」がたくさん並んでいますよね。実際、このブログでも一般的な意味を紹介した記事もあります。
けれど、同じ夢でも、それを見る人の状況や気持ちによって、意味は少しずつ変わってくるもの。
そこでこの記事では、実際にある方が見た夢をもとに、その夢が夢主さんに何を伝えているのかを、私なりの解釈でひもといていきます。同じような夢を見たあなたに、何かヒントになることがあれば嬉しいです。
夢のあらすじと背景
今回の夢を見たのは、50代の女性です。
子育てが一段落し、ご主人はまだ現役で働いています。できた自分の時間をどう使おうかと考えていたとき、この夢を見ました。
夢の中で私は、大学時代の友人たちとランチを楽しんでいました。会うのは久しぶりで、近況報告に花が咲いています。
そんななか、ある友人に「これから何をするの?」と尋ねられて、一瞬、言葉に詰まりました。
そのとき、ふと目の前に、赤・黒・オレンジのほか、青や紫の珍しい色のてんとう虫たちが、たくさん飛んできたのです。
「このてんとう虫の研究をしようと思ってるの」
そう口にしたとき、不思議と心が晴れ晴れとしているのを感じました。
夢の解釈
なぜこの夢を見たのか?
この夢は、人生のひとつの役割(子育て)が終わり、
新しい生き方や自己定義を模索し始めたタイミングで見られたものでした。
「これから何をするの?」という問いかけは、
現実の人間関係の中で向けられるものとして機能していると同時に、
内面的には“自己との対話”としての問いかけでもあったと解釈できます。
そして、その問いへの明確な答えが見つからないままに現れたのが、
夢の中の色とりどりのてんとう虫たちでした。
これは、自分でもまだはっきりとは気づいていない関心ごとや、創造的なエネルギーが、目に見えるかたちで夢にあらわれたのだと考えられます。
夢が伝えようとしているメッセージ
てんとう虫と色彩の象徴性
てんとう虫は一般的に「幸運」の象徴とされますが、
この夢においてはさらに多層的な意味が読み取れます。
特に注目すべきは、青や紫といった非日常的な色のてんとう虫が登場している点です。
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青には「冷静さ」「知性」「内的探求」といった意味があり、
思考を深めたいという無意識の欲求を反映する色とされています。 -
紫は「直感」「精神性」「個性」などを象徴し、
現実的な実利よりも、自分にとって意味のある活動への志向を示す色と解釈できます。
これらの色彩を持ったてんとう虫たちは、夢主さんの中に芽生えつつある多様な可能性や、
これまで見過ごされてきた内面的資源(その人の内側に元々備わっている力や特性)への注目を促しているとも言えるでしょう。
「研究しようと思ってる」の言葉の意味
夢の中で夢主さんが「てんとう虫の研究をしようと思ってるの」と語ったことは、
「これからの人生で何を大切にしたいのか」「どんな自分でありたいのか」といった思いが、まだ意識されていない段階で心の奥から湧き上がり、夢というかたちで外にあらわれたものと捉えることができます。
ここでの「研究する」という語彙は重要です。
それは単なる活動の選択ではなく、
「物事を深め、意味を問い、観察し、理解しようとする態度」そのものを象徴していると考えられるからです。
この夢は、人生の次の段階において、自分の内側から湧く興味や感性に耳を傾けながら、
他人の基準ではなく「自分にとって意味のある生き方」を模索していくプロセスが、無意識の中ですでに始まっていることを示唆していると考えられます。
自分にとっての意味や幸せは、誰かの正解ではなく、自分自身の感覚の中に見出していくもの。この夢は、夢主さんがその出発点に立っており、これから自分自身にとっての幸せのあり方を考えていくよう促しているのではないでしょうか。
まとめ
今回ご紹介した夢は、人生の節目に差しかかる中で、自分自身の内側にある「次のステップ」を見つけようとする気持ちが、象徴的に表れたものだと考えられます。
夢の中で印象的だったのは、赤や黒、オレンジに加え、さまざまな色をしたたくさんのてんとう虫が飛んできた場面でした。
この「たくさんの、色とりどりのてんとう虫」は、まだ言葉になっていない思いや、いろいろな形での幸せ、これから開かれていく可能性の広がりを象徴していると考えられます。
この記事が、あなたが見た夢からのメッセージを受け取るヒントとなりますように。
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