隕石が夢の中に出てきた場合、そこにはどんな意味があるのでしょうか。
もしあなたが直近で隕石を博物館等で実際に見たり隕石に関する情報を得ていた場合、脳が情報整理のために隕石を夢の中で出させたという可能性が高いです。
この場合は夢が隕石を通じてあなたに何らかのメッセージを送ろうとしていた可能性は低いので、あえてその意味を探る必要はないです。
けれど、上記のような状況がなく、夢の中に隕石が出てきて、それが非常に印象に残っていたというのであれば、夢が何らかのメッセージをあなたに送ろうとしていた可能性が高いです。
では、具体的にその夢にはどんなメッセージが隠されているのでしょうか。
それは、隕石が一般的に何を象徴しているか、また、あなた個人が隕石に対してどのようなイメージを持っているか、さらにその夢の中で隕石がどのように表現されていたかによって変わってきます。
隕石は一般的には何を象徴しているの?
隕石は、一般的には以下のようなことを象徴していると考えられます。
1.突然の変化・破壊
隕石は、急に上空から落ちて周囲の環境を一変させます。そこから、突然の変化や破壊を暗示します。
2.宇宙
隕石は地球に落下した宇宙の固体物質のため、宇宙を意味することもあります。
3.不吉なもの
隕石が落ちることによって、周辺地域は被害を受けることかっら、不吉なものとしての意味を持つ場合もあります。
4.聖なるもの
3.とは逆に天から降ってきたものであることを理由に、「聖なるもの」「崇拝対象」とされる場合もあります。
隕石が夢の中に出てきたときも、こうした意味を暗示している場合が考えられます。特に上記の3と4のように、隕石は正反対の意味を持っているため、夢に隕石が出てきた場合、どのような意味合いで出てきたのかを慎重に解釈する必要があります。
隕石に対してあなたが持つイメージは?
ただし、夢に出てきたものは、一般的な意味の他、夢を見た人自身のイメージも重要になります。
あなたは、隕石に対してどんなイメージを持っていますか?
例えば、あなたが実際に隕石を研究対象としている方であれば、研究内容から導かれる固有のイメージがあるのではないでしょうか。
また、隕石が地球に落ちることで起きる危機を描いた映画がたくさんあるため、映画に関する思い出がイメージとなっている人もいるのではないかと思います。
私自身は隕石というと、パワーストーンの1つであるモルダバイトを思い出します。モルダバイトは隕石が地表へ衝突したときに作られるテクタイトと呼ばれる天然ガラスの一種です。パワーストーンにはまっていた頃に入手し、気に入ってよく身につけていました。太陽に向けて見ると、透けて見える色がとても綺麗だったのを覚えています。
このように、隕石に対して人が持つイメージも色々ありうるので、隕石が夢の中に出てきた場合、それが何を意味するかについても個人的に持つ意味も考慮する必要があります。
夢に隕石が出てきた場合の具体的な解釈例①隕石が落ちて逃げる夢
それでは、具体的な夢と、それについての私なりの解釈についてお伝えします。
1つ目はある高校生が見た夢です。
渋谷を歩いていると、突然空から巨大な隕石が落ちてくるのが見えた。慌てて「隕石だ!」と友人に声をかけ、一緒に逃げようとした。自分は代々木公園に逃げようと言ったが、友人は渋谷駅に行こうと言い、意見が分かれた。いつもは喧嘩になるのが嫌で友人の意見に従っていたが、どうしても公園に逃げた方がいい気がして強引に友人の手を引いて公園に向かって走った。走って逃げる途中で小さな隕石がパラパラ落ちてきたが、それを振り払いながら走っていると、ドーン!と大音響がした。立ち止まって辺りを見回すと、渋谷駅の方に大きな隕石が落ち、たくさんの人たちが倒れていた。その光景を怖いと思って見ながらも、友人と二人、助かったことに安堵していた。
この夢で、鍵となってくるのはいつもは友人の意見に従っている夢主さんが、夢の中では主導権を握り、危険を回避できたというところだと思います。
巨大な隕石が落ちる、という突然の災害に対しては、一瞬の判断いかんによって生死が分かれることもあります。普段は相手の意見を尊重する夢主さんも、夢の中では自分の意見を貫くことで夢主さんだけでなく、友人の命も助けることができています。
この夢は、夢主さんがときには自分の意見を主張することも大切なこと、それは自分のためだけでなく、相手のためにもなる場合があるということを伝えようとしたのではないかと思います。
夢に隕石が出てきた場合の具体的な解釈例②隕石が爆発する夢
個人事業主である40代の女性が見た夢です。
隕石をお祀りしている神社にいた。普段は社殿の奥で保管されているものだが、公開中とのことで多くの人が見に訪れていた。ずいぶん待たされた後でようやく自分が見る順番になったら、隕石が光り始め、ブルブルと揺れ始めたかと思うとドンという音とともに爆発した。爆発した隕石の一部が私の眉間のあいだに突き刺さり、取れなくなった。「まぁ、ビンディみたいなものだからいいか」と思ってそのままにすることにした。
この夢のポイントは、隕石が神社でお祀りされているものであった点と、長らく待って自分の順番になってからその隕石が爆発したこと、そして隕石の一部が眉間に刺さって取れなくなった点かと思います。
夢主さんは個人事業主としてハンドメイドアクセサリーを販売していました。ハンドメイドアクセサリー市場は近年競争が激化しており、それを夢主さんも感じていました。
この夢の中の隕石は、神社でお祀りされているものであることから、「聖なるもの」の象徴として現れているように思います。そして、ビンディは祝福を表す印ともいわれていることから、夢主さんはこの隕石の爆発により祝福を受けることが暗示されています。爆発は突然の変化ですが、そこにいきつくまでに夢主さんは長らく待っていたことから、競争が激化している中でも焦らず待つこと。それによってラッキーなタイミングが現れることをこの夢は教えているのではないでしょうか。
まとめ
夢の中で隕石が出てきた場合、一般的にはそれは「突然の変化・破壊」「宇宙」「不吉なもの」「聖なるもの」などを象徴しています。
ただし、夢主にとって、隕石が別の意味を持つ場合、その意味の可能性も含めて解釈する余地があります。
この記事が、「隕石が出てきた」あなたの夢の解釈の一助となれば幸いです。
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